カムチャツカの沖で蟹を獲り、それを缶詰にまで加工する蟹工船「博光丸」。それは、様々な出稼ぎ労働者を安い賃金で酷使し、高価な蟹の缶詰を生産する海上の閉鎖空間であり、彼らは自分達の労働の結果、高価な製品を生み出しているにも関わらず、蟹工船の持ち主である大会社の資本家達に不当に搾取されていた。これに怒ったたけしは「今から行ってやろうか」と通告、翌12月9日の深夜3時過ぎ、たけし及びたけし軍団関係者は、東京都文京区音羽にある講談社本館の同誌編集部を訪れた結果、暴行傷害事件へ発展した。
参加したたけし軍団メンバー(数字は当時の年齢)
そのまんま東(現・宮崎県知事 東国原英夫)(29)
大森うたえもん(27)
ガダルカナル・タカ(30)
ふんころがし(現:ダンカン)(27)
松尾伴内(23)
柳ユーレイ(23)
グレート義太夫(27)
大阪百万円(23)
キドカラー大道(22)
水島新太郎(19)
サード長嶋(20)
情け知らずの監督者である浅川は、労働者たちを人間扱いせず、さらに自宅まで押しかけられた上、大声で騒がれるなどの常軌を逸した取材で倒れてゆく。初めのうちは仕方がないとあきらめる者や現状に慣らされた者もあったが、やがて、たけしが「担当者を出せ」と迫った後、どちらからともなく一斉にもみ合いになった。現場にあった傘や消火器を用い、「俺は刑務所行きを覚悟している」などと怒鳴りながら、同誌の編集長及び編集部員らに暴行を働いてストライキに踏み切る。
しかし、経営者側にある浅川たちがこの事態を容認するはずもなく、海軍が介入して指導者達は検挙される。国民を守ってくれるものと信じていた軍が資本家の側についた事で、目覚めた労働者たちは住居侵入罪・器物損壊罪・暴行罪で大塚警察署によって現行犯逮捕された。事件は「蟹工船事件」として大きな反響を呼ぶことになった。







